昨日の夜の帰り道、車でテレビをつけてまして、
僕の車についてるナビが純正のやつなため、走行中は音声だけになったりしながらなんですが・・・。
テレ朝のドキュメンタリー番組
「僕の父はB級戦犯 うじきつよし 戦争を語る父子の旅」
ていうのをやってました。
この時期になると増えてくるその手の番組かと。軽く聞き流す気持ちでつけておりました。
タレントのうじきつよしさんの父、たけしさんは、戦後B級戦犯としてGHQから裁かれ、服役した経験をもつ元職業軍人。一時は死刑を宣告されながらも生き延びることができ、今もご健在。そのお父さんが収容されていたベトナムの絶海監獄島を親子共に訪ね、戦争について語り合うという内容でした。
裁判見直しで日本に送還され、巣鴨の収容所でさらに3年。たけしさんは戦後10年近くを塀の中で過ごされたそうです。ところが、その後生まれた息子のうじきさんは、40年近く父と向き合って戦争の話をしたことがなかったとのことでした。
うじきつよしさん(子)は、「戦争は絶対悪」という認識を強く(というか盲信的に?)持っており、それを一歩も譲ろうとせず、終始父親対して漠然とした理論を語り、高圧的に攻め立てます。
「おやじ!戦争は絶対にいけないことなんだよ。」「悪いことをしたと認識してるのか!?」と。
この様子は「痛い」としか言いようがなく、視聴者に対しても不快感を与えるほどのものでした。(あまりの子うじきの態度にディレクターがキレるシーンも・・・)
つよしさん(子)頭の中には「戦後教育」がしっかりと根付いてしまっており、占領軍が行なった「自虐史観」「東京裁判史観」の成功例のように映し出されていました。
一方、お父さんのたけしさんは、それをある時は真正面から議論し、ある時は話を逸らし、時折は激昂しながらも息子の言葉を受け止めます。しかし父親にとって大東亜戦争は必然であり、家族を守る為、アジアを開放する為にやって当たり前の戦争だったという認識は変わらないのです。
「戦争は善悪の問題じゃない…」
そうつぶやくシーンが印象的でした。
今思うと、テレ朝の番組とは思えないほど、比較的フェアな立場から戦争に対する認識のギャップをもつ親子にクローズアップした内容の番組でありました。
戦争を実際に体験した世代の方が少なくなっていく中、未だにリアルな立場からの発言がされづらい状況は変わっていないということが結果として伝わる内容でありました。それが親子という関係においても。
激しい戦争を実際に体験した自分の父親に、大した知識もなく「戦争はいけない事だ」なんて軽々しく言うもんじゃない。
と思います!