先週こんなNEWSが。
研究センターの設立で、メタンハイドレート資源の開発実現に前進--産総研
メタンハイドレートって?
このメタンハイドレートは、水分子が作るかご構造の中にメタンを閉じ込めた物質なんだそうで、火を近づけるとメタンだけが燃えて水が残るそうです。
この「燃える氷」とも言われる資源が日本の排他的経済水域内にも大量に埋蔵されてるんだそうです。
ニッポンもついに資源産出国に?
現在目の前にある課題は、コストを抑えて採掘する手段を開発することと、製品化。
メタンハイドレートが存在する環境は「低温高圧」。通常は海底なんかの水圧の中に存在しているんですが、われわれが住んでいる場所の圧力は1気圧で、水が凍る温度は0度。メタンハイドレートは、1気圧のもとではマイナス80度以下という低温の中でなければ存在できない。また、温度0度のもとでは、23気圧以上という高い圧力にしなければならないんだそうです。
そして、一番懸念されるのは環境への影響。「Nature」誌に掲載された論文によると、6億3500年前にこのメタンハイドレートが一気に融解して気化し、急激な地球温暖化を引き起こした可能性があるという。つまり過去に起きたとされる壊滅的な気候変動は、コイツが原因なのではないかという説があるんだそうです。
いくら石油と比べて燃焼時の二酸化炭素排出量が少ないといっても、完全にそれと代わるワケじゃなくて併用するわけでしょ、また新しい環境問題を引き起こすきっかけにもなりかねないんだすなあ。
いろんな研究が進むにつれて、どんどん自然の懐の深さというか引き出しの多さに気付きますね。
でも是非とも慎重にやってほしいですね。過去の歴史をふりかえりつつね。