高校時代、同級生のO君が一本のビデオテープを貸してくれました。
それは、O君がBSの深夜に放送していた映画を録画したものでした。
映画のタイトルは「悦楽共犯者」。
後に知ったことですが、チェコを代表するシュールレアリズムの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルの代表的な長編作品の一つでした。
・・・・強烈でした。
劇中にまともな人間は一人も出てきません。しかも台詞が一切ないので字幕もありません。
6人の筋金入りの変態が、はたから見たらまったくバカバカしい行動に全身全霊を傾けてのめり込むフェティッシュぶりに凄みがあり滑稽です。最高に不愉快な映像の連続ですが、笑えてしまいます・・・。
そして、人間の欲求なんて空しいもんなんだなあと感じさせられてしまいます。
シュヴァンクマイエルのアリスも強烈そうです。
トライしてみようと思います。
O君には、お返しにつげ義春の漫画を貸してあげました。